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青春のレイドバトル

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小中学生、そして高校生は夏休みが始まった。

小学生、中学生、高校生の夏休みは貴重だ。貴重だとも思ってなかったあの頃が懐かしい。小学生の頃、うちは自営業でどこかに旅行に行くという家庭ではなかったので、朝のラジオ体操。小学校のプールは全て皆勤賞。雨降ったら学校のプール中止とか意味がわからない。特にどこか遠出すること…近場の混むプールぐらいしか出かけることはなかった。

夏のさんさんと照り付ける太陽。太陽により、光り輝くプール。そこに飛び込む小学生。そして、きらびやかな青春を汚すプールに浮いた虫の死骸。青春である。

 

あの頃の僕が、いまの僕を見たらなんと言うだろうか。

 

去年で30歳となった僕は、いま、小学5年生のときに流行った再びポケモンを再開した。

バイスは、スマフォ。ソフト名は、ポケモンGOと名をかえて再びやり始めたのだ。

やり始めた動機は単純。7月23日から、伝説のポケモンフリーザとルギアが解放されたからだ。去年からちょくちょくはやっていたものの、捕まえられるのは、イーブイ・ポッポ・コラッタキャタピー。完全に飽きていた。しかし、このほどポケモンGOもいろいろとバージョンアップを重ね、レイドバトルという、一匹のボスポケモンを倒すという他のプレイヤーとの協力プレイなどが実装。そして、伝説ポケモンの始動ということで再開したのである。

 

しかし、再開したものの気が向いたときにしかやっていなかった僕のレベルは20。ポケモンGOが開始されてからやり続けているプレイヤーのレベル40近く。だいたい30以上が多い。CPの高いポケモンを持っていない僕はザコのザコである。

よって、レイドバトルにフリーザやルギアを見ても、僕には無理ゲーなのである。もちろん伝説以下のリザードンでも無理。

さらに言うならば、僕の住む地域はポケモンGO宮城県の過疎地域。ユーザー数も多くなく、便乗の望みも薄い。

 

ならば、僕がレイドバトルを経験するには、参加するには、戦うには、ザコボスを狩るしかない。ザコボス。それは、コイキングコイキングは大変弱いボスである。僕レベルでも一人で狩れそうなCPで鎮座しているポケモンだ。しかし、なかなか現れてくれないコイキング。コインキングに恋い焦がれ、僕は地元をさ迷った。

 

さ迷い、レイドバトルに備えてポケモンを狩り続けて、ついにレイドバトルのコインキングに出会えた。はずだった。

 

レイドバトルを行いに近場の公園に足を運びいざ、バトルを開始しようと公園の入口に鎮座し、公園の休憩所を見てみれば。

そこには、青春に身を燃やしている高校生カップルがいるでないか。

輝かしい…。とても輝かしい。薄暗くなったこの時間でも輝かしく見れる自転車と高校生の制服。そして、いちゃつき…。

ぼくに…僕は!そこのコイキングとレイドバトルをしたいので!したいので!そこの青春とやめてくださぁああい!

などといえるはずも、高校生を気にせずにレイドバトルに挑める勇気もなく。ポケモンGOを立ち上げたまま、公園の入り口から立ち去ったのだった。

 

 

高校生のあの青春の光に敗れたのだ。